- 2023/02/24
漫画『ベルセルク』の読者の間で
長年議論されている大きなテーマ
「グリフィスはガッツに対して
恋愛感情(あるいは同性愛的な感情)
を持っていたのか?」
作中の描写や
作者・三浦建太郎先生の
過去のインタビュー資料などを基に
多角的に検証・考察している動画です。
1. 恋愛感情(同性愛)を匂わせる作中の描写
動画では、
一見グリフィスがガッツに
特別な恋愛感情を抱いているように見える
象徴的なシーンを挙げています。
衝動的になるグリフィス
キャスカがガッツに対し
「冷静沈着なグリフィスが、
お前のこととなるといつも衝動的になる。
まるで……」
と語るシーン。
「まるで恋人のよう」
と言わんばかりのニュアンス。
性行為の最中にガッツを想起
ガッツが鷹の団を去ったショックの後に
シャルロット姫を抱くシーンや、
蝕の最中に
キャスカを凌辱するシーンなど、
いずれも
「ガッツを見つめながら、
あるいはガッツのことを強く思いながら」
性行為に及んでいます。
夢を忘れさせる存在
拷問に耐える中で
グリフィスはガッツへの強い執着を自覚し、
「何万の仲間、何万の敵の中で、
ただ一人お前だけが
俺に夢を忘れさせた」
という
有名なセリフを残しています。
2. 他作品のオマージュ視点(デビルマンの影響)
三浦先生が
多大な影響を受けたと公言している
永井豪先生の『デビルマン』において、
主人公(不動明)と
親友(飛鳥了/サタン)の関係があり、
最終的にサタンは
明を愛していたという結末を迎えます。
ガッツとグリフィスの関係性も、
この構図のオマージュではないかという見方です。
3. 恋愛感情ではない(男同士の友情・信頼)とする根拠
一方で、
これらは同性愛的な恋愛感情ではないとする
反論の描写や設定も多く存在します。
羞恥心のない関係
入団初期、
グリフィスが素っ裸で
ガッツと水を掛け合って
ふざけ合うシーン。
恋愛対象として意識しているならば
多少の羞恥心が出るはずであり、
これは純粋な
「男同士の気置けないやり取り」
の暗示とも取れます。
対等な「友」としての意識
グリフィスはシャルロット姫に
「自分にとって友とは、
他人の夢にすがらず、
自らの生きる理由を自ら定めて進む者」
と語っており、
無意識のうちに
ガッツを特別な
「コマ(部下)」から
「対等な友」として認め、
執着していったと考えられます。
屈辱の幻想シーン
ボロボロになったグリフィスが
「キャスカが妻、
ガッツが息子、
ピピンが飼い犬」
という平穏な家庭の幻を見るシーン。
もしガッツを恋愛対象として見ているなら
ガッツが妻のポジションになるはずですが、
実際には「息子」のポジションに置かれています。
4. 作者・三浦建太郎先生のインタビューによる「決定的な事実」
動画では、
2000年に発行された
における
三浦先生のインタビュー発言を
最も決定的な証拠として挙げています。
女性ファンからの
「ガッツとグリフィスはホモ(同性愛)なのか?」
という趣旨の質問に対し、
三浦先生は明確に
「いいえ」と否定しています。
三浦先生曰く、
「世間は肉体関係があるかないかで
(同性愛かどうかを)
線引きしたがるけれど、
男同士の友達関係には、
女の子に対してはズボラなのに
友達にはもの凄く義理堅いという、
周りから見ると
ほぼホモ(同性愛)に見えるほどの
強い結びつきがある」
と語っています。
また、
ガッツとグリフィスの関係性のモデルは、
三浦先生自身と、
大親友であり漫画家仲間
『ホーリーランド』や
『創世のタイガ』などの作者の
森恒二先生との
「あまりにも濃密な関係性」(友情)
がベースになっていることも明かされています。
考察の結論
動画の結論として、
グリフィスからガッツへの感情は、
一般的な
「恋愛感情」(同性愛)ではなく、
端から見れば
同性愛と見紛うほどに
濃密で強烈な
「男同士の執着・友情・信頼」である、
と締めくくられています。
※動画の最後では、
余談として
テストステロン値や
指の長さ、
ゲイの相関関係といった
生物学的な雑学にも少し触れられています。