「先代ゴッド・ハンドなど”いない”」説

漫画『ベルセルク』における
最大の謎の一つである
「1000年前の蝕に登場したボイド以外の4体の化け物」
の正体について、
ファンの間で主流とされている
「先代ゴッドハンド」
という説に真っ向から反論し、
別の可能性を提示している
非常にユニークで興味深い考察動画です

動画で展開されている斬新な仮説と、
その根拠となるポイントを
分かりやすくまとめて要約します。

【動画のメイン仮説】

「1000年前の記憶に描かれた
ボイドを囲む4体は、
先代のゴッドハンドなど“いない(=別物である)”」

単行本41巻(第362話)の
「狂戦士の甲冑」
の記憶に登場した4体の化け物は、
ファンからは
「先代ゴッドハンド」だと思われていますが、
公式にそう明言された描写は一切なく、
実はまったく異なる超常的存在ではないか、
と考察しています。

仮説の根拠となる3つのポイント

1. 作者・三浦建太郎先生の過去の「画集コメント」

動画では、
1997年に発売された
『画集 ベルセルク』における
三浦先生の極めて重要なコメントを引用しています。

「一番最初のゴッド・ハンドはボイドです。
ボイドが最初で、
後から後に続いて
フェムト(グリフィス)で完成するっていう、
5人目のゴッド・ハンドで終わりなんですよ」

考察のポイント

この作者発言を
文字通りに解釈するならば、
ゴッドハンドの歴史は
「ボイドから始まりフェムトで終わる5人だけ」
であり、
ボイドよりも古い
「先代」のゴッドハンドなど
最初から存在しない
(=入れ替わりシステムではない)
ということになります。

そのため、
ボイド誕生時に周りにいた4体は、
システム上ゴッドハンドでは
あり得ないという強い根拠になります。

2. 「髑髏の騎士」の言動と実績(ゴッドハンドは殺せない)

名前を呼ぶ関係

髑髏の騎士は普段、
他人のことを
「もがく者」(ガッツ)や
「不死者」(ゾッド)などの
あだ名(二つ名)で呼びますが、
ボイドに対してだけは
人間時代からの因縁ゆえに
「ボイド」と
頑なに固有名詞で呼びます。

消滅の実績ゼロ

髑髏の騎士は1000年もの間、
ゴッドハンドに仇なす者として
戦い続けていますが、
劇中でゴッドハンドを倒した
(消滅させた)という実績や実例は
一度も描写されていません。

「時空を切り裂く魔剣」
(喚び水の剣)
も未だに試行錯誤の段階です。

もし周りの4体が先代ゴッドハンドであり、
それが現在いなくなっているのだとすれば
「髑髏の騎士が1000年の間に4体とも討伐した」
と考えがちですが、
彼の戦闘力をもってしても
ゴッドハンドを殺すことは不可能であるため、
やはり
「4人の先代が倒されて消えた」
という前提自体が不自然である、
と論破しています。

3. おとぎ話の「天使」の正体:法王庁の「聖なる四王」説

では、
ゴッドハンドではないのなら、
ボイドを囲んでいた4体の正体は何なのか?

動画では、
シャルロット姫のおとぎ話や
モズグスのセリフに登場する
「国を滅ぼした4〜5人の天使」
というキーワードに着目します。

ベルセルクの世界には、
魔術師の少女シールケが
精霊魔術を唱える際に力を借りる、
世界の四方(東・南・西・北)を司る
強大な世界の守護霊
「聖なる四王」
が確実に存在しています。

そして、
この「聖なる四王」は、
法王庁の聖典の教義の中では
「守護天使」として
歪められて人間たちに信仰されています。

つまり、
1000年前の
ボイド誕生(大帝国の崩壊)という
現世と幽界がひっくり返るほどの
特異点において、
現世に顕現(降臨)した
「聖なる四王」(=守護天使)そのもの、
あるいはそのドス黒い
幽界のエネルギーの具現化こそが、
あの4体の正体
(ボイドを囲んでいた存在)
なのではないか、
という
非常に深い世界観のシステムに切り込んだ
仮説を提唱しています。

【動画の結論とまとめ】

ボイド誕生の記憶に映った4体は
「先代ゴッドハンド」ではなく、
世界の理を司る
「聖なる四王」などの
別次元の超越存在であり、
ゴッドハンドは
ボイドからフェムトまでの
5人だけで完結するというのが
三浦先生の当初の設計だったのではないか、
という考察です。

この説を採用すると、
深淵の神や世界のシステム面、
そしてグリフィスがのちに放つ
「(世界の壁を越えて)東へ……」
といったセリフの重要性など、
ベルセルク世界の整理整頓(考察の深掘り)が
非常に綺麗にはかどる、
というメタ的な面白さを残して
締めくくられています。

TOP
error: Content is protected !!